全国で安保法案反対集会 愛媛県内でも一斉行動
安全保障関連法案に反対する市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の国会周辺での大規模集会に連帯し、愛媛県内でも30日、愛媛県松山市や新居浜市などで集会やデモがあった。市民らが法案に反対する運動の広がりをアピールし、廃案を強く求めた。
松山市湊町5丁目の坊っちゃん広場であった「戦争法案廃案愛媛集会」には、市民ら約300人が詰めかけた。集会を呼び掛けた弓山正路さん(61)=今治市=が「戦争法案廃案への思いを共有し、力を結集しよう」と気勢を上げ、午後2時から1時間、約20人が順番にマイクを握った。「憲法違反の法案を廃案に追い込もう」「軍備の撤廃こそが世界平和実現の道だ」などと訴えた。
参加者の輪にいた病院事務員谷尊祥さん(33)=松山市=は「国会の議論を見ても十分な説明はなく、議論が進むほど不信感が募る。廃案を求めたい」と憤り、主婦森永富貴子さん(72)=同=も「日本の安全・平和のためと言葉で表現しても、戦争に向かう法案に違いない。父が戦死しており、戦争の悲惨さを知る一人として、孫世代のためにも今できる行動をしたい」と力を込めた。